長谷部誠はブンデスリーガで監督になれるのか 「順調にいけば40代後半に」と言われる理由
“第二の人生”は、前人未到の領域である。
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元日本代表キャプテンの長谷部誠(40)が、独フランクフルトの今季最終戦をもって現役を退いた。
「数年前、ある幹部が『引退したら、会長候補として日本サッカー協会に入ってくれ』と頼んだんですけど、断られてしまいました」
とささやく協会関係者いわく、
「長谷部君はドイツで監督になろうとしているんです」
独ブンデスリーガは、イングランド、スペイン、イタリアの各リーグに並ぶ世界四大リーグの一つ。これらの地で監督を務めた日本人はむろん皆無である。
「協会は、選手のみならず、指導者の海外進出も推進しているのですが、皆さんが思う以上に難しい」
と語る先の関係者によると、大きな壁は三つある。
「順調にいけば40代後半で」
第一の壁は、言葉の問題。クラブ内外でコミュニケーションが取れなければ指導者になれるわけがない。
第二に、ライセンスの壁。欧州の指導者ライセンスは日本でも有効なので多くの外国人がJリーグで指揮を執っているが、日本などアジア諸国のライセンスは欧州では通用しない。
「W杯で代表監督を務めた岡田武史さんに欧州行きの話が持ち上がったことがありました。彼は英語もドイツ語も堪能。でも、欧州で有効なライセンスがないため、立ち消えになった」
そして第三は、ライセンスがあっても、日本人を監督として迎えてくれるクラブがあるか、という問題だ。
長谷部は、高く立ちはだかるこれらの壁を乗り越えることができるのか。
「ドイツ語はペラペラで、近年は選手でありながらコーチ的役割も担っていたので、ライセンス取得は時間の問題。フランクフルト現所属選手中最多の303試合に出場した彼は、クラブから絶大な信頼を得ており、『幹部候補に』とまで言われているんです。順調にいけば40代後半にフランクフルトの監督になるでしょう」
ゆくゆくは日本代表監督もよろしくお願いします。