シソンヌが異例の活躍…長谷川忍は何故製作サイドから頼りにされているのか

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 お笑いコンビ・シソンヌ(じろう=45、長谷川忍=45)のマルチな活躍が注目されている。本業のコントはもちろん、俳優、MC、コメンテーターとしても。しかも、コンビのどちらか片方というわけでもなく、異例の活躍ぶりだ。

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 シソンヌといえば「キングオブコント2014」(TBS)の王者、今やテレビで見ない日がないほどの売れっぷりだ。コンビでのレギュラーは不定期出演も含めると以下の通り。

●「有吉の壁」(日本テレビ)
●「キミは=LOVEを愛せるか!!!」(フジテレビTWO)※CS放送
●「LIFE!〜人生に捧げるコント〜」(NHK)
●「ネタパレ」(フジテレビ)

 じろうのレギュラーは、

●「吉住のアナタとコント」(日テレ)

 長谷川のレギュラーは、

●「呼び出し先生タナカ」(フジ)
●「BAZOOKA!!!」(ABEMA)※インターネット放送
●「DayDay.」(日テレ)月曜日コメンテーター
●「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」(フジ)
●「何か“オモシロいコト”ないの?」(フジ)

 長谷川のほうが売れているのだろうか。民放プロデューサーは言う。

「彼は先輩芸人に楯突くこともできますし、旧ジャニーズのアイドルや女優と絡むことも、さらには、MCのアシスタントやコメンテーターもできる。ここまでマルチな活躍を見せる芸人は珍しいですね」

 一方のじろうも負けていない。

コンビで俳優業も

「ピンのレギュラー番組こそ少ないですが、コントの脚本を書くのはじろうですし、地元・青森の東奥日報ではコラムを連載し、単行本にまとめられました。売れない頃はサンケイスポーツで校閲のアルバイトをして食いつないでいたそうですから、文章も書ける。コントでよく演じる“川嶋佳子”という熟女キャラ名義で執筆した日記小説『甘いお酒でうがい』(KADOKAWA)は松雪泰子の主演で映画化され、その脚本も担当しました」

 さらに、役者としての活動もある。朝ドラ「虎に翼」(NHK)にはコンビで登場して話題になった。ヒロインの寅子(伊藤沙莉)が傍聴した裁判の原告側と被告側、それぞれの弁護士役を堂々演じてみせた。

「コント師ですから演技はお手のものです。しかも、シソンヌのコントは演技力が特徴なので、ドラマには2人揃って起用されることが多い。お笑い芸人ではドランクドラゴンの塚地武雄(52)やアンジャッシュの児嶋一哉(51)が役者として活躍していますが、いずれもコンビの片割れです。シソンヌのようにコンビでドラマに出演するのは珍しいパターンですし、それが強みにもなっています」

 シソンヌよりも前に「キングオブコント2009」の覇者となった東京03(飯塚悟志=50、角田晃広=50、豊本明長=48)もそれぞれ役者として活動しているが、目立っているのは「半沢直樹」(TBS)や「大豆田とわ子と三人の元夫」(フジ/カンテレ制作)などに出演した角田だった。

「東京03の場合、役者として活動してもシソンヌほどマルチな仕事に結びついていないのが大きな違いです。コント師は、演技は上手くてもトークは苦手という人が少なくありません。その点、トークのできるコント師として長谷川が活躍しているのです」

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