「西武の次期監督候補」工藤でも秋山でも西口でもない有力OB浮上 過去に遺恨も…今春の“雪解け”で「受諾に支障はない」

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今の西武は“伊東野球”に合致

 伊東氏の指揮官としての真骨頂は、西武監督就任1年目の04年だった。当時現役だった松井がメジャー移籍し、穴が空いた遊撃には中島宏之内野手(現中日)を抜てきするなど巧みにチームをつくり上げ、オリックスと近鉄が合併した球界再編騒動の混乱の中でレギュラーシーズンは2位になった。同年から導入されたプレーオフでは王監督率いるダイエー(現ソフトバンク)を撃破。日本シリーズでは後に黄金期を築く落合博満監督の中日に競り勝ち、日本一になった。

「王さんと落合さんを上回っての頂点でしたからね。常勝ライオンズのDNAの底力を感じました。今は当時と比べると、戦力的には厳しいものがありますが、投手陣はいいだけに、バッテリーを中心にしぶとく取った点を守っていく伊東さんの野球でCS争いに絡むことは可能なのではないでしょうか」(同)

 伊東氏は松井監督の休養と同時期にYouTubeで「110チャンネル」を開設した。古巣の低迷には憂いを抱いているようで、今後は言及があるかもしれない。西武の勝敗とオフを見据えながら、その発信に注目が集まりそうだ。

デイリー新潮編集部

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