「西武の次期監督候補」工藤でも秋山でも西口でもない有力OB浮上 過去に遺恨も…今春の“雪解け”で「受諾に支障はない」

スポーツ 野球

  • ブックマーク

「西口2軍監督が最右翼だが…」

 プロ野球西武の松井稼頭央監督(48)が成績不振で事実上の解任となり、渡辺久信ゼネラルマネジャー(GM)=58=が監督代行を兼務することになった。渡辺監督代行は2008年に監督就任1年目でチームを日本一に導いている。成績をV字回復させれば、そのまま監督昇格があり得るものの、あくまで今回は緊急避難措置のため、来季の新監督就任に向けた備えを同時に進めるようだ。内部調整なら昨季2軍監督に就任した西口文也氏(51)や17、18年を含む2度の2軍監督経験がある潮崎哲也編成ディレクター(55)らが候補に挙がる。一方、外部ではソフトバンク監督として日本一に輝いた秋山幸二氏(62)や工藤公康氏(61)の名が取り沙汰されているのだが、両氏とともに黄金時代を築いた有力OBの存在が浮上しているという。

 西武は森祇晶元監督が率いた黄金期以降、東尾修監督、伊原春樹監督……、と自軍でプレーした選手だけを監督に指名してきた歴史を持つ。さる球団関係者が指摘する。

「これまで数多くの看板選手がFAやポスティングで他球団やメジャーに去って行きました。稼頭央もGMが次代のライオンズを担う若き監督として就任に力を尽くしてきたにもかかわらず、最後まで守ることができませんでした。ライオンズはチームにゆかりのある人材を、結果として粗末に扱ってきた印象が否定できないだけに、次の監督を選考する際に選手としての在籍経験は、これまで以上に条件から外すことができなくなっています」

 かつての渡辺代行や、松井監督も2軍監督からの内部昇格だった。西口、潮崎両氏が候補になるのは前例踏襲という点で説得力はある。

「特にオツ(西口)は稼頭央の後任を見据えて2軍監督を任された経緯があります。今、低迷をしている1軍でシーズン途中から託すのは厳しかったですが、来季戦力を立て直した上でなら、年齢的にも監督就任の機は熟しています」

 前出の球団関係者はこう指摘した上で、「外部にいるOBの中では……」との前置きで意外な人選を口にした。

次ページ:「二度と西武のユニホームを着ることはない」

前へ 1 2 3 次へ

[1/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。