「新宿ゴールデン街」わずか3坪の店舗を“8000万円”で落札…購入者が明かした真意「転売する気はありません」

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「長期保有することが大前提です」

――では、転売する気はない?

「売却する気はありません。不動産用地の仕入れとして考えるのであれば、あれだけの金額は入れません。長期保有することが大前提です」

――多くの外国人観光客をターゲットにした、お店の展開などのプランがあるんですか。

「飲食店を経営する予定もありません。テナントさんの賃料が目当てなので、お店の形態は好きなようにやって頂いて構わない」

――ゴールデン街は、テナントが空くのを待っている応募者がたくさんいるようです。

「空き店舗が2ヵ月、3ヵ月も続く場所ではないと思うんですよね。そういう意味では、賃貸契約、不動産契約としてはまちがいない物件かなと思います。金額が見合っているかどうかは置いておいて」

――やはり、同様に昭和レトロな飲食街に物件を保有しているんですか。

「物件を持っているかどうかは別として、吉祥寺のハモニカ横丁とか、新宿西口の思い出横丁とか、西荻窪にもありますよね。やっぱりああいうところの物件がほしいですね」

 最後に、君島氏に不動産業者としての“哲学”を聞いてみた。

 君島氏は少し考えたが、「やっぱり、ちょっと変わっているんですかね。8000万円あればもう少しきれいな物件やマンションが買えるかもしれないですから。ああいう物件をほしいというところが、ちょっと変わっているんでしょうね」と笑った。

 何だかけむに巻かれた気がしないでもないが、ゴールデン街を仰天させた巨額取引の主は、意外にもクールな人物だった。

デイリー新潮編集部

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