「日本発の世界的ヒット曲」は「アニメと連動」の現実…人気バンドの異例“SOS”で判明したチケット不振

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RADWIMPS・野田洋次郎が訴え

 アジアツアーを展開中の人気ロックバンドから異例の“SOS”が上がった。RADWIMPSのボーカル野田洋次郎(38)が自身のXを更新しインドネシア・ジャカルタ公演について「販売状況は昨年のジャカルタ公演実績の3分の1にも満たない。友達や家族を誘ってぜひ来て」と英語で窮状を訴えたのだ。去る12日のことだった。

 RADWINPSと言えば、世界的な大ヒットを記録した新海誠監督のアニメ映画「君の名は。」(2016年8月26日公開)、「天気の子」(2019年7月19日公開)、「すずめの戸締まり」(2022年11月11日公開)の映画音楽を3作続けて担当したことで知名度が世界 的に広がった。コンサート会場では「♪君の前前前世(ゼンゼンゼンセ)から~」のサビのところで観客の大合唱が始まることでも有名だが、ジャカルタでは下火となってしまったのか。

 アメリカの帰国子女である野田は、英語に続いて日本語でXにこう投稿している。「えー、泣きの懇願 ソールドアウトが続く今アジアアリーナツアーですがジャカルタ公演だけ『なぜ?』というほど売れ残っております。(ほんと、なぜ?)」と販売状況を説明。続けて「沈黙を貫こうかとも思いましたが、去年のジャカルタの素晴らしいライブを今でも鮮明に覚えてるし、今年もあれ以上の興奮をみんなで味わいたいと思っています。このツアー、回を重ねるごとにすげぇものになっています。お誘い合わせの上、ぜひ」と呼びかけた。

 昨年のインドネシア公演について、現地のファンからは「私はこのコンサートを決して忘れません」「RADWIMPSと一緒に飛び跳ねたり歌ったりする熱狂的な群衆の1人になれたことはとても幸運でした」「(次回があれば)震えて泣いてしまうかもしれません」などと興奮する声が次々と上がっていただけに、野田の投稿には切羽詰まった気持ちがにじみ出ている。

 アジアの事情に詳しい音楽ライターがこう明かす。

「RADWINPSの今回のコンサートを担当したプロモーターは、インドネシア随一の興行主です。過去にはコールドプレイ、セリーヌ・ディオン、エド・シーラン、バックストリート・ボーイズ、チャーリー・プースなどのワールドスターのほか、日本のONE OK ROCK(ワンオクロック)や藤井風も担当しています。そんな大手が携わっていたにもかかわらず、チケットの売れ行きが芳しくなかったのは余程というほかありません」

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