慶大4番「清原正吾」、打撃開眼の秘密 今年の正月、父・和博さんにどんな質問をしたか

スポーツ 野球

  • ブックマーク

「4番ファースト清原、背番号3」

 現在、明治神宮球場で、東京六大学の春季リーグ戦が行われている。中でも清原和博氏(56)の長男で、慶応大学4年の正吾(4年)が一塁のレギュラーとなり、注目されている。

「5月27日の時点で、慶大は早大、明大に次いで3位。優勝争いは最後の早慶戦までもつれました。6月1日からの早慶戦で慶応大が2連勝すれば2位で、明治大学の逆転優勝。1勝2敗ならば早稲田大学の優勝。2勝1敗ならば、早大と明大の決勝再試合となります」(アマチュア野球担当記者)

 優勝の行方を握る、慶大の4番が清原である。

「8日、和博氏が立教大学戦を観戦する姿も確認されています。学校側に配慮してか、取材はNGでしたが、正吾が逆転の二塁打を放ったときは満面の笑みを浮かべていました」(前出・同)

 身長186センチ、右投げ右打ち、一塁手で背番号は「3」。清原も父の影響で小学生の時に野球を始めた。顔立ちは、どちらかというと母親の亜希さんに似ている。中学ではバレーボール部、高校時代はアメリカンフットボール部に所属した。

 だが、慶大進学を機に、自分が野球にチャレンジすれば家族が元気になるのではないかと、野球部入部を決意する。6年間、野球から離れていたこともあって、2年時まではほとんど試合に出ていない。3年になってスタメン起用されるようになったものの、打順は7番など下位だった。23年秋のリーグ戦には出場しておらず、3年終了時点での六大学通算成績は5試合出場、9打数1安打だった。昨年末から今春にかけ、4番として“急成長”したわけだが、それには父・和博氏の存在もあったようだ。

「今年のお正月は家族4人で集まり、鍋をつついたりして、穏やかな時間を過ごしたそうです」(関係者)

バットを短く持つ

 清原自身が専門誌などのインタビューで語っているが、バッティング技術習得の一環として、PL学園と西武ライオンズ時代の父の映像をよく見ているという。その中で、一つの疑問があった。

「(お父さんは)こんなにたくさんホームランを打っているのに、グリップエンドの辺りを少し余らせてバットは短く持っている。なのに、どうして(ホームランを打てるの)?」

 正月の家族団らんでは、当然、野球の話題にも話が広がった。そこで清原は「バットの握り」に関する質問もしたという。和博氏は「そのほうが持ち易かった」としか答えなかったという。その後、清原は左手の小指を負傷、父親の握り方をマネた。結果、それがハマり、打撃開眼の一端にもつながったという。

 早慶戦を控えた27日時点でのリーグ成績は、同13位の打率2割7分3厘、打点6。本塁打は出ていないが、4番に座り続けている。

「5月18日からの明大戦では途中からライトの守備にも入りました。右中間の打球の追い方を見ていると、足も速い。守備範囲も広く、肩も強いほうだと思います。アメフトをやっていたので体幹はしっかりしていますね」(前出・アマチュア野球担当記者)

 そうなると、やはり気になるのは、卒業後の進路だ。慶大の4番ともなれば、プロ野球のスカウトもマークしている。

次ページ:兄弟そろって卒業を

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。