「小池さんは核武装論者でしょ…」蓮舫氏がかつて漏らしていた小池都知事の評価

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「自民党政治の延命に手を貸しているのが小池都政」――。7月7日に投開票を迎える東京知事選で立憲民主党の蓮舫参院議員(56)が出馬を表明した。これまで幾度となく都知事選の出馬が取り沙汰されながら、立候補しなかった蓮舫氏は並々ならぬ覚悟を記者会見で語り、3選を狙う現職の小池百合子都知事と真っ向勝負となる見込みだ。

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東京26区に鞍替えも

 当の蓮舫氏は5月27日に行った会見で、

「いまの自民党の政治は看過し難い。この思いが一番強い」

「(小池都知事の)七つのゼロ公約はどこへいったのでしょうか、介護離職、残業、都道の電柱、多摩格差、満員電車などどれもゼロになっていない」

「自民党政治の延命に手を貸す小池都政のリセットをしてほしい、その先頭に立つのが私の使命」

 などと語り、都知事選出馬への意欲を述べた。

「寝耳に水でした」

 とは政治部デスク。

「蓮舫さんの“都知事選転身説”はもう何年も前から浮上しては本人が否定したり、というのが繰り返されてきました。ほかにも、蓮舫さんが“総理を目指すため”参院から衆院に鞍替えするという話もよく聞きました。最近ではその話が現実味を持って語られ始め、次期衆院選で参院から衆院の東京26区に鞍替えするという話が出回っていたのです。そこへきて、都知事選への出馬表明ですから、驚きました」

 出馬会見で蓮舫氏は小池都知事が最近力を注いでいる「子育て支援策」にも噛みついた。

 都内在住の18歳以下の子どもに月額5000円を支給する小池氏の子育て支援策「018サポート」について蓮舫氏は「選挙の前の年に(政策を)決め、選挙の年にお金を支給する」と批判したのだ。

「核武装論者でしょ」

 その蓮舫氏、小池氏にはどういう感情を抱いているのか。実は、かつて親しい関係者に「小池氏をどう思っているのか」と聞かれ、こう言ったことがある。

「あの人って本質的に子育て政策に興味ないし、核武装論者でしょ。信条が合うわけないのよね」

 これについて、さる立憲関係者が解説する。

「蓮舫さんは自身が子育てをしてきた経験から少子化問題には格段の思い入れがあります。2004年に初めて参院選に出馬した際にはマニフェストならぬ“ママフェスト”と名付けた少子化政策を掲げて戦い、初当選を果たしました。それゆえ、最近になって急に子育て支援策を打ち出している小池さんを苦々しい思いで見ていると思います」

 小池氏を「核武装論者」と指摘したことについては少々説明が必要である。

 今ではあまりイメージできないかもしれないが、かつて小池氏は「タカ派政治家」として鳴らしていた時期があった。確認できる限りで小池氏が核武装について言及したのは20年以上も前のことである。

 月刊誌「Voice」2003年3月号に掲載されたイラクや北朝鮮問題など世界情勢をめぐる鼎談の中で専門家とともに小池氏が登場していたのだ。小池氏は1992年に日本新党で初当選し、02年に自民党に入党。当該号はその後のもので小池氏の以下のような発言が掲載されている。

「軍事上、外交上の判断において、核武装の選択肢は十分ありうるのです」

「わずかな核武装のニュアンスが漂うような発言をしただけで、安倍晋三官房副長官も言論封殺に遭ってしまった。このあたりで、現実的議論ができるような国会にしないといけません。いまの国会は時間とのせめぎ合いがほとんどで、労働組合の春闘と同じです(笑)。」

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