鈴木亮平がハリウッドスターになれる理由 英語がネイティブ並み…“国際人”としての力もある

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「ネイティブ並みの表現力と会話のスピード」

 高校卒業後は東京外国語大学(英語専攻)に進学。演劇サークルに所属したのだが、

「大学時代に鈴木が脚本を手がけた舞台を見た教授が“オノマトペ(擬声語や擬態語)もいっぱいで、言語学的に素晴らしい”と絶賛したという逸話があります」(同)

 株式会社ミレオン代表で英語演技コーチの山縣美礼氏は鈴木の英語力に関して、こう評価する。

「鈴木さんの英語はかなり流ちょう。ネイティブ並みの表現力と会話のスピードは世界で通用するレベルです」

 さらに続けて、

「鈴木さんが『シティーハンター』のプロモーションで海外記者のインタビューにすべて英語で受け答えされる姿を見て感心したのは、ご自身の考えを瞬時に組み立て、はっきりと言葉にする力。それは国際人として、英語スキル以上に大事なことです」

 語学力だけではなく、“国際力”にも賛辞を贈るのである。

海外の現場では

 鈴木自身もその能力を生かすために、

「ハリウッドにかかわらず、世界中の人とさまざまな国で仕事したい」

 と過去に述べているが、果たして真田広之(63)や渡辺謙(64)のように、活躍の場を世界に広げることはできるだろうか。

「tori studio」英語演技クラスで指導もしている、映画監督の渋谷悠氏に話を聞くと、

「英語のせりふは最悪丸暗記すれば、なんとかなります。ただし海外の現場では、監督が俳優とディスカッションして、作品を作り上げていくことが多い。この点、鈴木さんは海外のインタビュアーとの質疑応答でも相手の質問をしっかり把握して、受け答えができています。海外で活躍できる素地は十分にあると思います」

 しっかり押された太鼓判。新たな日本人ハリウッドスターの誕生も近そうだ。

週刊新潮 2024年5月30日号掲載

ワイド特集「今そこにある危機」より

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