6月開始「定額減税」で手取りが増えても一時的 納税は絶対的な「義務」なのか

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 物価高を背景に、6月から所得税と住民税の定額減税が行われる。給与から差し引かれる税金が少なくなることで手取りは増えるものの、あくまで一時的な措置。年々増える社会保障費などを考えれば、今後、税負担は増えることはあっても減ることはないように思える。

 とはいえ、「税」はなるべく支払いたくないというのが、多くの人に共通する思いだろう。納税は絶対的な「義務」なのか。

 京都大学大学院教授の諸富徹氏は、著書『私たちはなぜ税金を納めるのか 租税の経済思想史』(新潮選書)で市民にとって納税とは何かという問いについて、イギリスとドイツを例に挙げ、それぞれの社会的背景を通して紹介している。...

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