「借金1億円を踏み倒し」「完済まで200年以上の計画を出してきた」 つばさの党・黒川代表との金銭トラブルを知人が激白

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完済まで200年以上

 ところが、である。

「毎月3万円ずつ支払うという計画を出してきた。でもそれでは完済まで200年以上もかかります。さらには、“YouTubeの登録者数を増やして広告収入を上げる”“今はその運動をしている”とも。金の使途については、口座の開示や選挙費用の明細を要求したけれど“収支が一段落したら”などと言って、いつまでたっても見せてくれない。そこで正式に返済を要求したら、連絡が途絶えてしまったんです」

 仕方なく社長は2020年8月、黒川氏を相手取って貸金返還請求訴訟を提起。被告となった黒川氏は「オリーブの木から国会議員が誕生するまで、返済は猶予される約束だった」などと反論したものの、提訴から半年後の21年2月には、黒川氏に1億円の返済を命じる判決が下された。被告は控訴することなく、判決は確定したという。

「反省の色はなく、とんでもない男」

 が、原告の代理人弁護士が代わって言うには、

「判決後、住居近くの金融機関に差し押さえをかけましたが、見つかったのは残高約1000円の口座だけ。続いて財産開示を申し立てたところ、出してきた目録中にもめぼしいものはありませんでした。裁判所が“どうやって生活しているのか”と質すと、彼は“支援者からの寄付で”と答えていました」

 こうして社長はいまだに、1円たりとも貸金を回収できていないという。

 改めて社長が言う。

「黒川自身、その後も反省の色はまったく見せない。私も多額の財産があるわけではなく、1億円も知人から借りて捻出しました。貸した時、黒川は“日本のために頑張りたい”と言っていたけど、とんでもない男です」

「つばさの党」に本件について見解の有無を尋ねたが、期限までに返信はなし。ちなみに黒川氏のYouTubeチャンネルの登録者数は25万人もいるが、その収益はどこへ……。

「あいつは詐欺師ですよ」

 と社長が憤るのも納得の顛末なのだ。

週刊新潮 2024年5月30日号掲載

ワイド特集「今そこにある危機」より

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