名古屋「22歳頂き女子」にだまされたおじさん2人が特別対談「僕らがバカだった。若い女子がおじさんとの“餃子の王将デート”を喜ぶはずがない」
なぜ加藤被告は本名で詐欺をしていたのか
Aさん 僕が73万円だまし取られた1カ月後にBさんは15万円やられているんですね。警察には相談されたんですか?
Bさん はい。音信不通になって2カ月くらいしてから愛知県警の中警察署に。ただ、警察の方に相談しながら納得したんですが、僕は借用書を取っていないし、よく見たらLINEにも具体的に貸し借りの話は入っていないんです。しかも現金での手渡しだったから貸した証拠が全く残っていなかった。
Aさん 僕も同じです。50万円と“おかわり”の23万円、いずれも手渡しだった。警察や弁護士に何度も相談したんですがやっぱり厳しいですねって話になり…。報道されている被害者の方々に比べると、小さな金額なので泣き寝入りするしかありませんでした。
Bさん 僕なんて15万円ですから。勉強代と考えていますが、やはり借用書は取っておくべきだと反省しました。
Aさん そもそもちゃんと交際する前から、お金の話を持ち出す相手は絶対に信用してはいけませんね。
Bさん びっくりしたのは、彼女が本名を使って堂々と詐欺をしていたことです。
Aさん それには私も驚きました。きっと世の中をなめていたんでしょう。
Bさん 僕には「母が入院して」でAさんには「他界した母」ですからね。ただ本当の話も含まれているのではないかと思いました。Aさんの記事のLINEに妹の話が出てくるじゃないですか。僕にも妹がいると言っていて、最後にお金を貸すために会った時に写真まで見せられたんですよ。
Aさん そうなんですか。ちなみに彼女はどこの出身って言ってました? 僕には西尾市だと。
Bさん 僕にもそう言ってました! 全部が全部ウソじゃなかったのかもですね。
Aさん 僕は彼女の裁判を傍聴するつもりです。どこまでが嘘でどこまでが本当だったのか知りたい。73万円は結構な大金です。こちらは一度たりとも「対価」を得られていないんです。
記者 もし何度か男女関係があれば、ここまで怒っていないということですか?
Aさん 正直、そういうところはあるかもしれません。
Bさん 僕の方はそういう気持ちはなく、純粋に結婚相手となる女性だけを求めていたので、とにかくショックでした。音信不通になった後は1週間くらい落ち込みましたから。ただ、どこまでが真実だったのかは知りたいというAさんの気持ちはわかります。
[2/4ページ]