フルオープンかつ“世界初”レモンスライス入り…アサヒビール「未来のレモンサワー」は韓国でパクられたのか

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レモンサワーとハイボール

 確かに《順番》、つまり時系列は非常に興味深い。先に触れたが、アサヒが開発を始めたのは2021年4月のことだ。

「そしてテスト販売が昨年の5月です。韓国のCUは現地メディアの取材に対し、『昨年夏から様々な醸造所を訪れ、生産可能性を把握した』と答えています。こうなると、CUはアサヒのテスト販売で『未来のレモンサワー』の存在を知り、そのアイディアをサワーではなく、ハイボールで再現したのではないかと勘ぐりたくなります」(同・記者)

 実際、韓国では一部のネットメディアが「CUはアサヒビールの商品をコピーしたのではないか?」という記事を配信している。

「アサヒビールの公式サイトによると、未来のレモンサワーは《ウオッカ(国内製造)》を炭酸やレモン果汁で割り、そこに乾燥させたレモンスライスを入れました。一方、CUはウイスキーを炭酸で割り、そこに生のレモンスライスを入れたという“違い”があります。CUの製造責任者は地元メディアのインタビューに応じ、ヒットの要因を『お酒に果物を入れて風味と鮮度を最大限に引き立てた』、『生のレモンを使うことにこだわり、特許も取った』と分析しています」(同・記者)

アサヒビールの回答

 アサヒビールに取材を申し込むと、文書で回答があった。以下に全文をご紹介する。

《CU社が販売する商品については把握していますが、製品規格や資材の構造が「未来のレモンサワー」とは異なる点において、現時点で、弊社の知的財産権などの権利を侵害する商品とは考えておりません。万が一、今後弊社の知的財産権などの権利を侵害する事実が判明した場合には、法令に基づき対応を検討してまいります》

註:アサヒビール:レモン浮き上がってくるサワー アサヒビール、6月に1都9県限定販売(毎日新聞朝刊:1月11日)

デイリー新潮編集部

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