フルオープンかつ“世界初”レモンスライス入り…アサヒビール「未来のレモンサワー」は韓国でパクられたのか

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 アサヒビールは1月、新商品「未来のレモンサワー」を6月に数量・地域限定で発売すると発表した。同社の商品では缶の上面が全開する「スーパードライ 生ジョッキ缶」が人気だとご存知の方も多いだろう。未来のレモンサワーも同じ「フルオープン缶」を採用している。担当記者が言う。

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「未来のレモンサワーの中には、厚さ5ミリ程度の乾燥させたレモンスライスが入っています。そしてフルオープン缶を開けてしばらくすると、そのレモンが浮きあがります。見た目に楽しいだけでなく、レモンは糖でコーティングされているので、そのまま食べることもできます。ちなみにレモンには個体差がありますから、それぞれの缶で味が違うのもセールスポイントです」

 アサヒビールは「世界初の缶チューハイ」と謳っており、1缶345ミリリットル。首都圏・関東甲信越エリアの1都9県で販売する予定だという。気になる値段は毎日新聞が、店頭想定価格を298円と報じている(註)。

 この未来のレモンサワーを、アサヒビールは期待の新商品として時間をかけて開発し、丁寧な市場調査と宣伝を積み重ねてきた。

「商品開発が始まったのは2021年4月で、23年5月に1700セットをネットで試験販売しました。さらに同社の松山一雄社長が同年10月、読売新聞のインタビューに応じ、酒税改正でビールと発泡酒、そして第3のビールとの価格差が縮まったため、『今後はビール人気の流れが加速する』との予測を示しました。その際、他のアルコール飲料については、新商品である未来のレモンサワーに期待する考えを明らかにしたのです」(同・記者)

韓国パクリ疑惑

 5月に行われたテスト販売では14日後に完売。反響は大きく、とある情報誌が2024年のヒット商品に予測したほどだった。

 まさに満を持した形で6月に販売されるわけだ。ところが最近、この未来のレモンサワーが「韓国でパクられたのではないか?」と、業界関係者の間で話題になっているという。韓国の酒類販売に詳しい関係者が言う。

「韓国のコンビニ業界では、『CU』が最も大きい市場占有率で知られています。ちなみに前身はファミリーマートだったのですが、2014年に提携を解消してCUとなりました。このCUが4月23日、生レモンが入っている缶ハイボールを世界で初めて発売したと発表したのです。店頭に並ぶと非常に人気を呼び、どこに行っても品切れです。現地メディアも『2週間で43万缶が売れた』、『一日最大6万6000缶が売れた』と、今年のヒット商品として報じています」

 こちらの生レモンハイボールも、やはりフルオープン缶。開けてみるとレモンが浮かんでくるという“セールスポイント”も一緒だ。

「韓国と日本を行き来している人の中には、韓国で生レモンハイボールが売れているということと、アサヒが未来のレモンサワーを発売するということの両方を知っている人がいます。そうした人の中には誤解して、『アサヒビールが韓国の商品をパクったのか』と驚いてXなどのSNSに投稿すると、他のユーザーが『順番が違う』と間違いを指摘する、といったやり取りが見られます」(前出の記者)

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