「党内で“総理の器でない”の声も」 静岡県知事選の応援で失言の上川外相の正念場

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 世論調査でも「ポスト岸田」として必ずその名が挙がる上川陽子外相(71)。地元・静岡の県知事選を勝利に導けば、いよいよ「女性初の総理」も現実味を帯びる。だが、ここにきて自身の“失言”で批判の矢面に。正念場を迎えている。

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 上川氏が今月18日、静岡県知事選の応援のために静岡市内で行った応援演説が物議を醸している。

 発端は共同通信が同日、配信した以下の記事だった。

〈上川陽子外相は18日、静岡県知事選の応援のため静岡市で演説し、自民党推薦候補の当選に向け「私たち女性がうまずして何が女性か」と述べた。新知事を誕生させる趣旨とみられるが、出産困難な人への配慮を欠くと指摘される可能性がある〉

 政治部デスクが言う。

「共同通信は当初、〈産まずして〉と表記した見出しで記事を配信。上川氏が子供を産めない女性を直接、非難したかのような誤解を読者に生じさせた。その後、共同は〈うまずして〉に修正しましたが後の祭り。ネットを中心に、上川氏に批判が集中する事態になったのです」

「会場では拍手も起きていた」

 上川氏は翌日、

「女性パワーで未来を変えるという、私の真意と違う形で受け止められる可能性があるとの指摘を真摯に受け止める」

 と、発言を即座に撤回したのだが、自民党所属のさる静岡県議は次のように上川氏を擁護する。

「女性を集めて行った集会での発言なんですよね。捉え方の問題ですよ。配慮が足りなかったといえばそうかもしれませんが、会場では拍手も起きて、不適切な発言だとは捉えられていなかったと聞きました。聴衆を感動させたいという思いがあって、ああいう表現になったのでは」

 一方で、前出の政治部デスクは、

「自民党が支持基盤とする保守層からは、総理を目指すなら発言を安易に引っ込めるべきではなかったという声も上がっています」

 と、総理候補としての胆力が試される場面だったと指摘するのである。

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