氷川きよしの独立で名門「長良プロ」に何が起きているのか 「創業者の長男が継いでから不協和音が」
滞る新人発掘
このたび晴れて独立を果たしたということは、
「交渉が一段落したのでしょう。自宅に設定されていた長良プロを債権者とする約3億5000万円の抵当権が抹消され、本人名義でほぼ同額を銀行から借り換えるに至ったそうですが、現在やっと事務所の軛(くびき)から解放されたことを物語っていると思います」(湯川氏)
帝国データバンクの調査によると、昨年は芸能プロダクションの倒産が12件もあり、過去5年間で最多だったとのこと。
「その要因はコロナ禍だけではありません。個人で活動できるYouTuberなどが台頭した結果、芸能プロが得意としてきた新人発掘が滞り、稼げるタレントの育成が難しくなっていることの影響もあったのではないか、と分析されています」(経済誌記者)
であればなおさら、
「氷川さんがいなくなった長良プロは、単に屋台骨を失ったというだけの問題では済みません。今後、名門の看板をもってしても新人発掘は難しく、厳しい行く末が待っていると考えられます」(同)
おごれる者は久しからず。氷川との確執が決定的になった時点で、すでに長良プロの凋落は始まっていたといえるのかもしれない。
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