「NYダウ」「S&P500」が最高値を更新! いまからでも“米国株”の恩恵にあずかるための「2つのポイント」を専門家が伝授

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今からでも米国株投資の恩恵に与ることは可能

 米国株の優位性については分かったが、やはり気になるのは「今から」投資をしてもリターンを得られるのか、という疑問。株価は既にかなり上昇しているし、円安が進んだことで買い付け可能な株数は相対的に少なくなってしまっている。

「米国株には長期的に株価が上昇してきたという実績があります。S&P500の1928年から現在までの推移を見ると、株価の上げ幅は300倍を超えています。もちろん、常に上がり続けるわけではなく調整もあります。おおよそ1年間に3回は5%程度、1回は10%程度の調整が起きるのが普通のことであり、今から投資を始めた場合、一時的に元本を割れる可能性もあるでしょう。ただ、中長期で見れば米国株の成長は続いていくと考えるのが自然です」(岡元氏)

 バフェット氏も言う通り、今すぐ金持ちになることはできなくても、中長期の目線であれば、今からでも米国株投資の恩恵にあずかることは十分に可能なのだという。

「その上で有効な方法は、“できるだけ長期で”かつ“定時定額”で投資を行うことと、マーケットが上がっても下がっても継続して投資を続けることです。積み立てNISAはまさにうってつけの仕組みですね」(同)

 特に定時定額の積み立て投資は「ドルコスト平均法」と呼ばれ、為替変動による影響を緩和する効果も期待できる。

「まずは少額からでも構いません。“貯金”の習慣を身に着けることが、将来にわたった資産形成の第一歩となります」(同)

 ここまでは米国株投資の魅力をデータに基づき解き明かしてきた。

 後編では、米国株が有力な投資先たる理由を、具体的なアメリカの企業名も上げながら、更に深掘りしていく。

岡元兵八郎
マネックス証券の専門役員。専門である外国株のチーフ・外国株コンサルタントのほか、マネックス・ユニバーシティ投資教育機関のシニアフェローも務める。元Citigroup /米ソロモンブラザーズ証券のマネージング・ディレクター。外国株に30年以上携わるプロフェッショナルで、関わった海外の株式市場は世界54カ国を数える。海外訪問国は80カ国を超える。米国株はもちろんのこと、新興国の株式事情にも精通している。ニックネームは「ハッチ」。Xアカウント名 @heihachiro888

デイリー新潮編集部

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