「ホストの恋人から刺されそうに」「かわいそうな子でパトカーが家に何度か」 新宿タワマン刺殺事件、殺害された平澤俊乃さんの凄絶な半生

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友人は「店ではなくアプリ上で二人は接点を持ったんだと思う」

 ところが、開店から半年ほどで店に異変が訪れる。

 近隣の同業者が言うには、

「22年の夏ごろ、シャルムに警察が来たのを見たことがありましてね。黒服が警官に“新宿署にストーカーで相談をしている”と話していた。同時期、平さんがインスタでストーカー対策のため休業すると発信していたので、その関係かなと」

 結局、シャルムでもスタッフとの折り合いが悪くなり開店から1年ほどで閉店。この1年は夜の世界から身を退き、昼の仕事に就いたと周囲に説明していた。

 亡くなる前日までやり取りをしていた、平澤さんの友人がこう話す。

「上野でお店を開く前から、彼女はライブ配信アプリを使って日常の様子を発信していたんです。少なくとも和久井容疑者は5年前から参加していた。『わくちん』という名前で知られていたので、店ではなくアプリ上で二人は接点を持ったんだと思う。彼女いわく、彼は大金を貢ぐ以前から、配送関係の仕事をしていたためか彼女の家をなんとか突き止めて、真っ赤なスポーツカーで新宿のタワマンに乗りつけて来たり、執拗(しつよう)に連絡してきたそうで、ストーカー化していたことに思い悩んでいました」

 前編では、和久井容疑者の父が明かした、息子の知られざる素顔について詳報している。

週刊新潮 2024年5月23日号掲載

特集「新宿タワマン刺殺 『シャンパンガール』泡と消えた夢の裏に凄絶半生」より

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