「タレ込んだのは身内の誰か」 犯人探しも想定される読売新聞の激しい「検察バッシング」記事の背景を探る

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ミスター特捜検察

「特捜検察=森本氏というわけではありません。が、今回の記事を森本氏が読めば、“オレが批判されている”と感じるのは間違いないでしょう」(同)

 それを踏まえれば、今回の記事の狙いはどこにあるのだろうか。

「2023年の読売記事で告発を行った元政治家の控訴審判決が出るタイミングだったというのはあると思います。一方で、一連の裏金問題に関する報道では、NHKや朝日新聞の方が読売新聞よりも“強かった”印象があります。読売は人員や体制もさることながら記者の能力も高く、本来ならば捜査当局への取材でそこまで後れをとることはないと思うのですが」(同)

 2023年の読売記事で批判された検察側が読売に対して口が堅くなった、その意趣返しのような意味合いもあるのではないか――というのがこのデスクの見立てである。

「裏金問題の取材でうまく行かなかった腹いせとかそういうレベルではないでしょうが、今回の記事と過去の件との関連性を想像する人は少なくないですね。もっとも、森本氏に限らず捜査当局のキーマンはお気に入りの記者がいて、それ以外になかなか口を開くことはないというのも事実ではありますが」(同)

 読売新聞の記事は、検察という権力の暗部にメスを入れたという点では、ジャーナリズムの本道とも言えるスクープの一種なのは間違いない。その動機が純粋かどうかは別として。

デイリー新潮編集部

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