人気芸人が憧れるタレント「中山秀征」、芸歴42年を支えた「志村けん」の言葉とは

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「バカでいろよ」という志村けんの言葉

 中山氏がなるべく、出演者の見せ場を作るよう努力するのには、自分が若手の頃に、同じように先輩たちに助けてもらった恩が忘れられないからだという。

「とろサーモンの久保田さんが、“ヒデちゃんに憧れている”と話している、とネットニュースで読みました」(鈴木氏)

「有り難いことに、千鳥の2人からも言われたことがある」(中山氏)

 という話題から、テーマは「影響を受けた先輩」に。

「やっぱり志村さんの存在は大きかった。皆さんあまりイメージを持っていないかも知れませんが、20代の若い頃から最後まで本当によくして頂いた。志村さんから事あるごとに言われてきた“バカでいろよ”という言葉は、僕の座右の銘になっています」(中山氏)

 志村さんは中山氏に、

「俺たちなんて、もともと何もなかったわけだから、利口ぶるなよ」

「『バカだなぁ』ってのは俺たちにとって最高の誉め言葉なんだよ」

 そう言って、繰り返し「バカでいる」ことの大切さを説いてくれたのだという。

 書籍の中では、「バカでいる」ことを追求しながらも、博識で勉強熱心だった志村さんの素顔も語られている。

「本を読んで伝わってくるのは、諦めずに努力し続けることの大切さです。私も、天才ではない自分をひたすら努力でカバーしてきたという自負がある。そうした物事への向き合い方や、ぶれない姿勢についても、非常に共感できる部分が多かったです」(鈴木氏)

『いばらない生き方』の中では「DAISUKI!」(日本テレビ)をはじめ、数々のテレビ番組で学んできた教訓や、萩本欽一氏や上岡龍太郎氏など大先輩から学んだことや、沢尻エリカ氏を巡る“失敗談”まで。数々のエピソードをもとに、その美学や仕事術が綴られている。

中山秀征

書籍を購入する『いばらない生き方 テレビタレントの仕事術』(新潮社)(他の写真を見る

デイリー新潮編集部

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