猛アプローチからの「逆プロポーズ」に相手の反応は? 愛を実らせたソプラノ歌手・木村優実さんの結婚ウラ話

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 オペラの舞台での愛の二重唱を、未来へ続く夫婦の二重唱へと昇華させた。テノール歌手の竹内篤志さん(34)とソプラノ歌手の木村優実(ゆみ)さん(29)が3月4日に入籍を発表。コロナ禍の中、極力接触を避けざるを得なかった初共演から見事に愛の花を咲かせたのである。

 出会いは2021年10月。桐朋学園芸術短大の科目等履修生としてオペラ実習中の優実さんは当初、彼を「竹内先生」と呼んでいた。篤志さんは「呼称こそ先生でしたが、(彼女の出る)オペラに向けた助演でした」と言い、優実さんを「現役(の短大生)にしてはすごくしっかりしている」と感じた。

 それもそのはず、優実さんは上智大文学部国文学科卒業後に歌手の道に入り、当時すでに27歳だった。逆に篤志さんは「それ以前の助演の先生より圧倒的に若いと思った」と優実さんは笑う。

 演目は「コジ・ファン・トゥッテ」(モーツァルト)。姉妹の恋人である二人の男が、貞節を試そうと、相手をスワップして口説く、という作品。「第29番(二重唱)」で、フェランドが恋人の姉であるフィオルディリージへの愛を情熱的に歌い、最後は抱き合う、そんなクライマックスともいえるシーンを二人で歌い上げた。

 練習時から演出家に「二人でやっておいてね」と委ねられ、「一体感はあった」(篤志さん)。そのとき、すでに未来への一歩を踏み出していたのかもしれない。

アプローチは優実さんから

 翌年2月の終演後、コロナ禍のため打ち上げはなく、演出家や指揮者の先生に個人的に感謝を伝えていた優実さんは、篤志さんを短大近くのカフェに誘う。「気が付いたら外は真っ暗になっていた」(同)というほど盛り上がった。

 その後、優実さんから猛アプローチ。3月の「小澤征爾音楽塾」のオペラ公演出演のため京都にいた篤志さんに「見に行きます」と伝えた。公演は18日と20日。その合間を縫い、19日に宇治の「源氏物語ミュージアム」でデート。上智大時代に源氏物語を勉強していた優実さんがガイド役を買って出た。「すごく楽しそうな姿を見て、この子いいかも、と思い始めた」。篤志さんはそう打ち明ける。

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