宮藤官九郎ドラマ「季節のない街」が“一味違う”ワケ
宮藤官九郎ドラマ「季節のない街」を観るならば、ひとつご提案。まず山本周五郎の原作を読んだほうがいい。黒澤明映画「どですかでん」も観たほうがいい。関連はないが、根底に通ずるものがある泉谷しげるの「春夏秋冬」も聴いておけば準備万端。地球温暖化とは異なる「季節のない」感を深く味わえる(あ、三つだ)。
「いつ」とも「どこ」とも分からないが、震災から12年たった仮設住宅が舞台。復興支援が打ち切られ、取り壊しが決まっているが、行く当てのない住民が残ってコミュニティーが形成されている。...