大城卓三(31)2軍降格でも主導権、FAあえて“1年延期”という選択肢 阿部監督「一見追い込んだようでも…」巨人には弱み

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交流戦中にも1軍再合流か

 これら大城に有利な条件を勘案し、チーム内年俸がAクラスの甲斐、いずれも正捕手の実力を備える阪神の両捕手の進路が固まってから来オフ、より有利な条件を引き出しての巨人残留か、他球団移籍かを熟考するのも一案だ。

 ただし、「一寸先は闇のプロの世界で、先を読み過ぎると裏目に出ることは多々あります。まずは速やかに1軍復帰し、FA権の資格条件を満たしてオフに行使するかどうかを決められる状態にしておくことがセオリーではないでしょうか。1年遅れると、自らを最も高く売り出す“旬”を逃す危険性もあります。今オフの評価が来オフ同じとは限りませんから」

 前出の編成担当はこう語った上で、大城の1軍復帰の見通しを展望した。

「交流戦(5月28日~6月16日)は指名打者が使える試合があり、大城の打力が生かせるため、この期間を選択してもいいと思います。故障や再度不振に陥ることなど、不測の事態による長期離脱を想定すると、FA権取得を確実にするためには遅くとも(6月21日の)リーグ戦再開時には復帰したいところです」

 いずれにしても現状ではFA権を取るも取らないも大城に委ねられている形だ。自らが希望した1軍再合流の時期で、オフの去就を占うことができるかもしれない。

デイリー新潮編集部

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