吉村知事「ゼロ歳から選挙権」はただの暴論か? “子育て世代”が政治を動かすきっかけになるとの見方も

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吉村知事の提案が第一歩に

 とにかく「高齢者の方を向いておけば当選できるさ、ガハハハ」みたいな選挙はもううんざりだ。候補者も緊張感を持つためには、「0歳からの選挙権」を一度実験的にやってみるのもいい。

 あと、なぜ「18歳(ないしは16歳に改定)」という条件をつけたかというと、恐らく10歳~16歳の場合、政治理念も何もなく、目立ちたがりの「ただただ面白い候補者」に投票する可能性が高いのである。

 元々参政権を75歳以上は剥奪すべきという声や、若い世代こそ1票あたりの価値を高めろ、といった意見はあったわけで、吉村知事のこの提案はその第一歩になるのではないだろうか。

中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
1973(昭和48)年東京都生まれ、佐賀県唐津市在住のネットニュース編集者。博報堂で企業のPR業務に携わり、2001年に退社。雑誌のライター、「TVブロス」編集者等を経て現在に至る。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『ウェブでメシを食うということ』『よくも言ってくれたよな』。最新刊は『過剰反応な人たち』(新潮新書)。

デイリー新潮編集部

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