「愛子さま」報道をめぐって宮内庁に緊張感が高まっているのはなぜか

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逆風が吹くようになった

「そういった行動は学校のルールでは基本的に認められておらず、雅子さまだから許されるのではないかということで、ことごとく世間の批判を浴びました。が、時代が平成から令和へと移ろう中で、そのような厳しい声が小さくなって行ったことも事実でしょう」(同)

 それと入れ替わるようにして、逆風が吹くようになったのが秋篠宮家だった。

「それ以前はどこへ向かわれても歓迎の嵐で、特に佳子さまについてはフィーバーのような盛り上がりがありました。その風向きが徐々に変わり、秋篠宮家へのバッシングが増えるようになり、眞子さんと小室圭さんとの結婚問題が国民の一大関心事となって、大きく取り上げられることになりました」(同)

 先に触れた愛子さまをめぐる報道を細かく分析する宮内庁の担当者の懸念も、まさにその点にあるという。

「何がきっかけでどんな風に世論が変わるのか、かなり敏感になっているということでした。ちょうど今、皇位継承の安定化に向けた議論が与野党間で本格化していることも大きいようですね」

女性皇族が結婚して皇室に残った場合

 与野党間では減少の一途をたどる皇族数の確保について危機意識を共有する一方、女性皇族が結婚後も皇室に残る場合の夫と子どもの扱いなどについては隔たりがあるとされる。

「女性皇族が結婚して皇室に残った場合、その夫と子供の身分をどうするかというのはかなり大きなテーマです。身分の違いが生まれるくらいなら皇室に残らない選択をされる可能性もあり得るのかもしれません」(同)

 共同通信は4月末、天皇陛下のご即位5年を前に実施した皇室に関する世論調査の結果を報じたが、この中で「女性天皇を認める」という意見は90%にのぼったという。毎日新聞が5月上旬に実施した調査でも80%が賛成で反対は10%にとどまったという。

 いずれにせよ、女性皇族への注目度が高まるタイミングだけに、宮内庁内の緊張も高まっているということなのだろう。

デイリー新潮編集部

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