「愛子さま」報道をめぐって宮内庁に緊張感が高まっているのはなぜか

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国民の理解や共感

 天皇皇后両陛下の長女の愛子さまは、5月11日に初めて単独公務に臨まれ、東京・国立公文書館で平安文学に関する特別展をご覧になった。今春、学習院大を卒業され、4月から日本赤十字社に嘱託職員として勤務されるかたわら、公務を担われることも増え、報道される機会も増えつつある。このように愛子さまについては、明るく前向きな話題が多いのだが、宮内庁内ではある種の“緊張感”が維持されているという。一体なぜ?

「宮内庁内の担当者は当然、愛子さまをめぐる報道についてくまなくチェックしています。大学卒業や就職や公務など、さまざまな件について好意的なものがほとんどでホッとひと息ついているということでした」

 と、担当記者。

「とはいえ、気が抜けないことが多いとも聞いています。皇族方にとって、あるいは皇室の安定に国民の理解や共感は不可欠で、それらが無関心や反感に向かわないように注視し続けなければと考えているようです」(同)

相当なプレッシャー

 今でこそ天皇皇后両陛下に対する国民の共感や理解は深いものがあるようだが、皇太子時代の天皇陛下が、「それまでの雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です」と、会見でショッキングな発言をされたのは2004年5月のことだった。その翌月から雅子さまは「適応障害」との診断を受けられ、療養生活がスタートする。

「その少し前に当時の宮内庁長官が会見で、2001年に誕生した愛子さまに続く第2子を望むといった発言をしています。国民もそう期待しているという主旨でしたが、雅子さまにとって相当なプレッシャーになったことは想像に難くありません」(同)

 体調が不安定な中で公務への出席の判断も直前まで判然としないことがままあり、「ドタ出(ドタキャンの反対でギリギリにおでましになられること)」などと、その振舞いについて指摘の声が世間からあがることも1度や2度ではなかった。

 愛子さまをめぐっては学習院初等科時代に「いじめ問題」が持ち上がり。学校を休んでいることが明らかになった。雅子さまが愛子さまに付き添って登校されるようになり、泊りがけの校外学習にも雅子さまが付き添われることもあった。

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