マスコミとの関係が険悪に…「プロ野球」名将はなぜ取材を拒否したのか?
「近鉄危ウシ」
今季開幕直後、阪神・岡田彰布監督が「序盤の苦戦は想定内」というニュアンスで口にしたコメントが「想定外」と報じられたことをきっかけに、「マスコミ取材拒否」が約20日間の長きにわたったことが話題になった。実は、今回の岡田監督に限らず、指揮官の“取材拒否事件”は過去に何度もあった。【久保田龍雄/ライター】
開幕直後から黒星続きの苦境のなか、マスコミにあることないこと報じられ、貝になったのが、近鉄時代の仰木彬監督である。
1990年、リーグ2連覇を狙った近鉄は4月8日の開幕戦、ダイエー戦でエース・阿波野秀幸が6回途中8失点KOされながらも、9対8の逆転勝ちで白星スタートを切ったが、2戦目以降、投手陣の調整遅れなどで、まさかの9連敗を喫する。...