4月から放送時間短縮…「オールナイトフジコ」の起爆剤として名前があがる大物芸人
スタッフとの温度差が鮮明に
最近は個々の活動が中心だったとんねるずだが、11月8日と9日に東京・日本武道館で「とんねるず THE LIVE」を開催することが3月末に発表された。2人だけでのステージは実に29年ぶりとなる。
「2018年3月22日にフジの冠番組『とんねるずのみなさんのおかげでした(以下、みなおか)』が終了後、2人での活動は『スポーツ王』ぐらい。20年にはコンビ結成40周年を迎えたものの、コロナ禍とあって、何も動きがありませんでした」(ベテラン芸能記者)
40周年には何もできなかったとはいえ、なぜ今、2人でのライブなのか。
「健在ぶりをアピールすることもあるでしょうが、とんねるずとしては33年ぶりとなる企画ユニット・野猿として、2000年以来の紅白歌合戦を狙い、出場を目指すまでのドキュメンタリー企画をフジで作るのでは――という業界内の声があるんです。その理由は、2人の育ての親ともいえる港社長が、何かとバックアップするのではないかと見られているからです」(放送担当記者)
「みなおか」の終了後、石橋は同局で18年4月から冠トークバラエティー「石橋貴明のたいむとんねる」でMCを務めていたが、20年4月に深夜枠の冠番組「石橋、薪を焚べる」に異動。同番組は21年3月に終了し、番組を替えながら38年続いた同局でのレギュラーが終了した。フジでの現在の仕事は、年1回の特番となった「ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ」のコメンテーターだ。
「1本300万円とも言われる2人のギャラは割に合わなくなり、『みなおか』終了は苦渋の決断でした。とはいえ、2人はずっと個人事務所でやってきたので搾取されることもなく、しっかり稼いでいた。石橋さんは、2本の単独冠番組にかなりやる気を出して臨んでいましたが、周囲のスタッフとの“温度差”はかなりありました」(フジテレビ局員)
2人の全盛期を見ている世代なら、石橋が、「ここぞ!」と思って繰り出したトークに反応し、スタッフから笑いが溢れたはず。しかし、実際のところ、現場では寒い空気が漂ってしまったという。
「そんなスタジオの雰囲気が視聴者にも伝わったのか、番組はあっけなく終了してしまいました。若いスタッフは石橋さんの黄金期を知らない。どうやって接すればいいのか、戸惑うことも多いようです。さらに、吉本興業に所属する芸人を中心とした関西芸人との絡みは基本NGと言われているので、ゲストの人選に制限があったのも辛かったかもしれません」(同)
一方、木梨は今年1月期の同局系ドラマ「春になったら」で奈緒(29)とW主演。99年の「小市民ケーン」以来、25年ぶりの同局系のドラマへの主演となった。港社長は木梨の主演ドラマへ並々ならぬ思い入れがあったという。
「『春になったら』の企画があがった際、港社長は直電でオファーし、木梨さんは『やります!』と即答したそうです。撮影初日には現場に大量のパンを差し入れたことを社長会見で明かしていました。全11話の平均世帯視聴率は5.7%で、月曜午後10時枠の放送ではまずまずでしたが、残念ながら、局にとっての“起爆剤”にはなりませんでした」(同)
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