御社の動画はどうしてバズらないのか? 「令和の虎」社長が明かす“100万回再生”動画に共通する「3つのキーワード」

ビジネス

  • ブックマーク

財布の紐を緩めるというのは、すなわち人の心を動かすということ

「共感」「あこがれ」「問題解決」は、たしかに人の心を惹きつけやすいだろう。身近に感じてもらうことができれば、親近感もわきやすくなる。

「一時期流行った有名人のモーニングルーティンは、“あこがれ”にひもづいたキラーコンテンツですよね。また、“ホスト界の帝王”と称されるROLAND(ローランド)さんは、まさに“あこがれ”を上手に採用に結びつけた人物だと思います。彼が発信する情報によって、“ROLANDさんと一緒に働きたい”“自分もROLANDさんのようにお金を稼ぎたい”と夢を見た若者は多い」

 今流行っているもの、あるいは支持されているものを思い浮かべたとき、3つの視点から因数分解すると「謎が解ける」と竹内さんは喝破する。

「僕は、“この人の動画には感情移入してしまう”“この暮らし方、かっこいいなぁ”“面白いから、すきま時間を埋めるのに最適”という具合に、ユーザーの“共感”“あこがれ”“問題解決”に紐づくことで、視聴者をファン化させることができると考えています。何を買うかより誰から買うか――を、気にする人は多いと思うのですが、同じような価格帯でAとBの商品で悩んでいるなら、自分が好きな人(親近感を感じている人)が提案している方を選びませんか? 選ばれるためには、“共感”“あこがれ”“問題解決”を無視してはいけません。財布の紐を緩めるというのは、すなわち人の心を動かすということ。モノだけでなく、自分の顔を売りたいときも、この3つは鉄板だと思います」

 自分が何かを表現するとき、「共感」「あこがれ」「問題解決」を意識すること。この記事が、今まさに読んでくれている読者にとって「問題解決」(ヒント)となり、「共感」や「あこがれ」を誘うものになっていたら幸いだ。

我妻 弘崇(あづま ひろたか)
フリーライター。1980年生まれ。日本大学文理学部国文学科在学中に、東京NSC5期生として芸人活動を開始。約2年間の芸人活動ののち大学を中退し、いくつかの編集プロダクションを経てフリーライターに。現在は、雑誌・WEB媒体等で幅広い執筆活動を展開。著書に『お金のミライは僕たちが決める』『週末バックパッカー ビジネス力を鍛える弾丸海外旅行のすすめ』(ともに星海社)など。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 3 次へ

[3/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。