「アンチヒーロー」故意にネタバレ まさかのクレジットに視聴者衝撃 「主題歌被せが怖すぎる」の声も

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エンドロールも異例な構成

 問題のラストシーンで、明墨が「それで、例のモノは手に入りそうですか?」と尋ねると緋山は「はい」と返答。その言葉に明墨は「では、そろそろ始めましょうか」と意を決した表情で問いかけるなど、2人の協力関係がクローズアップされた。

 気になるこの回のエンド(スタッフ)ロールはまず脚本を担当した山本奈奈、宮本勇人、李正美、福田哲平各氏の名前の後、音楽、撮影スタッフらの名前が続き、トメは昨年7月クールの大ヒットドラマ「VIVANT」も担当した演出・宮崎陽平氏。これまでの各話とは異なる極めてイレギュラーな構成だっただけに、TBSの並々ならぬ意欲を感じる。

 これ以外にも第5話はクスッと笑いたくなる小ネタが満載だった。テレビ誌ライターがこう明かす。

「明墨と緋山が対面するラストシーンでは、若手検事の菊池(山下幸輝)から電話で報告を受けながらフライドポテトをかじる伊達原の姿が登場していました。これは『元FBIの母 vs テロリスト』『もしもスネ夫が転校してきたら』などのコメディー映像を投稿しているYouTuberのニューポテトパーティが、傍聴人役で出演していたためでしょう。チャンネル登録者数は67万人ですから影響力の大きさは無視できません」

 これだけではない。千葉県警の倉田刑事部長(藤木直人)逮捕でトカゲのしっぽ切りを果たした伊達原が、「ごめんね~」と憎らしく話した場面。台詞のすぐ後に歌手・milet(ミレイ)が歌うドラマ主題歌「hanataba」のサビにある「ごめんね」という歌詞が続いた。

 絶妙なタイミングにネットでは「まさかのごめんね被り」「主題歌被せが怖すぎる」などの反響が上がった。milet本人も「今夜は伊達原さんとコラボした気持ちです。(なんともいえない)」とつぶやいたほど。また、倉田刑事部長の引っ越しシーンに登場した「アマギ引越 センター」は、ウルトラ警備隊のアマギ隊員にちなんだネーミングで「VIVANT」にも登場していた。

 ドラマは折り返しを迎えたことで、今後はどのような展開をみせるのだろうか。

「第5話では『娘』がキーワードとして浮上しました。証拠を隠ぺいした倉田刑事部長の娘が堀田真由演じる紫ノ宮弁護士。伊達原検事正もスマホで娘の写真を見せていましたし、不倫していた宇野弁護士(和田聡宏)も娘のために改心した様子でした。明墨が面倒を見ている紗耶(近藤華)は、果たして誰の娘なのか。これが物語の全体像をつかむ重要なカギになるでしょう。劇中の写真に写り込んでいた福山雅治の妻・吹石一恵が、9年ぶりにドラマ復帰することも正式にアナウンスされました。久々の演技は視聴者を大いに喜ばせそうです」(前出のテレビ誌ライター)

 ポテトをほおばる暇もないくらい、劇的な展開を見せるかー。

デイリー新潮編集部

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