「チーズは最強のアンチエイジング食品」 実はダイエット食材で認知症予防効果も

ドクター新潮 ライフ

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チーズは低GI食品

 生活習慣病の話をすると、ある時、知り合いの病院の先生に、医師として最もなりたくない病気は何ですかと尋ねたことがあります。その先生は「糖尿病」と答えられました。

 なぜ糖尿病なのか。糖尿病の恐ろしさは血液中のブドウ糖が過剰に増えることによって、全身の血管が傷ついてしまう点にあります。その結果、目が見えづらくなる糖尿病網膜症、腎臓の機能が低下する糖尿病腎症、神経の働きが損なわれる糖尿病神経障害などにつながり、脳の血管が劣化すれば脳出血も誘発します。

 では、糖尿病を避けるにはどうすればいいのか。血糖値の急激な上下動、いわゆる「血糖値スパイク」を防ぐことが大事になります。いきなりご飯やパンなどの炭水化物から食べ始める食習慣が血糖値の急激な上昇につながりますが、最近注目されているのが「低GI(グリセミック・インデックス)食品」です。

 GI値の低い食品ほど、摂取時の血糖値の上昇は穏やかになります。チーズのGI値は30~35と低く、トマトなどと同程度です。GI値55以下が低GI食品とされており、チーズは精白米の84に比べてかなり低く、低GI食品といえます。

食事の前にチーズをひとかけら

 血糖値スパイクを防ぐための方法として、まずサラダ等の野菜から食べる「ベジファースト」がよく推奨されます。しかし野菜自体のGI値は低くても、糖や塩分と油を含んだドレッシングをかけたりするので、ベジファーストが必ずしも血糖値スパイクを防ぐとは言い切れません。

 ですから私は、食事の15分から20分前にチーズをひとかけら(6Pチーズの1ピース)食べることをお勧めしています。実際、私の知り合いの医師は、それを実践して糖尿病予備軍から抜け出されました。

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