“元祖モバイルQB”マイケル・ヴィックの波乱万丈 「犬をつるして処刑」の衝撃からプロボウル復活まで(小林信也)

  • ブックマーク

 アメリカン・フットボールでは強肩のパサーで、しかも飛び抜けた俊足、投げて走れるマルチな司令塔を“モバイルQB(クォーターバック)”と呼ぶ。その先駆けが、アトランタ・ファルコンズで一世を風靡したマイケル・ヴィックだ。

 1980年にヴァージニア州の貧しい町で生まれたヴィックは、フットボール・コーチだった父の影響でアメフトを始めた。自宅はスラム街に近い。犯罪と隣り合わせの少年時代、アメフトに希望を見いだしたおかげでヴィックは悪童たちの仲間に入らずにすんだという。...

記事全文を読む

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。