“おバカ”キャラから波乱万丈…離婚→起業→再婚→早大大学院生→出産 元日テレ・宮崎宣子アナ「やってみる」精神

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「もう一つ新しい事業を」

 日テレ時代に体調を崩した時、医師からハーブティーを薦められて薬に頼らずに回復した経験を思い出し、ハーブに関する勉強を開始。ハーバルセラピストの資格を取り、2018年にオーガニックハーブによるボディケアブランド「EMARA(エマラ)」を設立した。

「今、会社は6年目に入りました。物づくりから始まって最初は楽しかったんですが、その後が大変でした。マーケティングや財務会計、経営戦略などを全く知らずに、見切り発車で会社を始めたので、どうやって売るの? 誰に売るの? ECサイトはどうするの? と行き詰まったんです。いろんな人にも騙されたりして、これではまずい、しっかり学ぼうと思って会社が4年目に入る時に、MBA(経営学修士)を取ろうと勉強を始めました」

 41歳の時、早稲田大学大学院に入学。1年間通った後、妊娠・出産のため休学した。今年10月から再び通い始める予定だ。

「大学院の学生は、30代が一番多いんですが、40代、50代もいて、様々な職業の人がいてすごく楽しい。あとの課題は、残りの必修と卒論です」

 民放のアナウンサーとして活躍後、フリーアナウンサーとなり、経営者もやりながら、大学院に通い、再婚、不妊治療、高齢出産……。“おバカ”キャラの印象が強いが、いつの間にか何でもこなすしっかり者になっていた。

「自分の中で、全然しっかり者という感じはありません。たぶん、やるかやらないかとなった時に、私はただやってみるという選択をしただけなんです。現在の会社も大きくしたいんですが、できれば、大学院で学んでいることを生かして、もう一つ何か新しい事業をできないかとも考えています」

 宮崎さんには、さらにやりたいことがある。

「今の日本は、いいものを安い価格で売る国になっている気がします。もったいないですよね。その点、フランスやイタリアなどは、ラグジュアリーブランドという価値のある ものを高く売っている。きちんとブランディングができているんです。日本には素晴らしいものがたくさんありますが、ラグジュアリーとしてのイメージで世界的に有名なものはとても少ないんです。日本人の謙虚さが裏目に出ている気もします。いいものに対してはこんな価値があるということを 世界に発信する、そんな仕事ができればと思っています」

デイリー新潮編集部

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