【光る君へ】藤原道長はなぜ関白ではなく「内覧」に就任したのか
関白になりたくない
栄華をきわめた藤原道隆(井浦新)が死去し、関白を継承した弟の藤原道兼(玉置玲央)も、疫病のために急死した。NHK大河ドラマ『光る君へ』の第18回「岐路」(5月5日放送)では、道隆の長男の伊周(三浦翔平)が、ようやく自分が関白になれる、と確信する様子が描かれた。
このとき伊周は内大臣で、道兼の弟(伊周の伯父)で権大納言だった道長(柄本佑)よりも官職が上位だったのだから、次に関白になるのは自分だと確信しても不思議ではない。しかし、現実には、政権中枢の座に就いたのは道長だった。...