小林製薬の「紅麹」は氷山の一角 「膝関節機能」と「歩く速さ」に効果があるのは本当か…疑義が呈されている「機能性表示食品」を徹底検証
「機能性表示食品」制度がスタートしたのは2015年のこと。機能性表示食品は「国のお墨付き」、すなわち審査が不要で、届け出さえすれば企業の責任で機能を製品に謳うことができる。一定程度のエビデンスがあれば国の審査なしで機能性の表示ができるため、市場は急拡大。しかし、その陰で届け出制度の甘さにより、質の悪い製品が交じるようになった。(以下は「週刊新潮」2024年5月2日・9日号掲載の内容です)
人体への影響も指摘される中、死者が出るという悪夢が現実のものとなったのが、機能性表示食品として売られていた小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」だ。...