【藤浪晋太郎の崖っぷち】「誰でもいいから代わりに投げさせろ!」ノーコン病にベンチが激怒、IL入りで最後のチャンスはロンドン遠征か

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肘の位置を下げたのが原因?

「ボラス氏の今後の出方に注目が集まっています。不振に喘いでいるベリンジャーは3年8000万ドル(約120億円)の大型契約でカブスに残留しました。得点圏打率が4割を超えているのはさすがですが、打率は2割5分5厘(13日時点)。一昨年、不振でドジャースを戦力外となり、昨年、カブスに拾われました。その23年の成績だけで、ボラス氏が強気な大型契約を迫り、カブスが交渉で負けた形となりました。氏が担当するレッドソックス・吉田正尚(30)も出場機会が激減しています。今後のクライアント獲得のためにも、ボラス氏が担当している選手を移籍させるなどし、活躍の場を与えようとするのではないかと予想されています」(前出・同)

 そのため、藤浪のメッツ退団もあるのではないかとも予想されているのだ。藤浪にチャンスは残されているのか。

「6月8~9日、ロンドンでメッツとフィリーズの海外公式戦が行われます。7時間強の飛行機での移動時間に、時差が8時間もあります。メッツが登板過多の救援陣を疲れさせたくないとし、この遠征期間中に藤浪を帯同させてくるかもしれません。もしもロンドン・スタジアムで好投すれば、評価が変わるかもしれません。もちろんケガが回復していればの話ですが」(前出・同)

 ロンドンでも四死球連発なら、ジ・エンドだろう。その上、日本球界に復帰すれば一軍マウンドに帰ってこられるという単純な話でもない。藤浪はマイナー降格後、肘の位置を少し下げた新しい投球フォームもテストしているが、今回のIL入りには「肘の位置」が影響しているのかもしれない、という情報もある。

 阪神帰還も根強く囁かれているものの、岡田彰布監督(66)が制球難の投手は使いにくいと公言しているのは有名な話だ。NPBで他球団入りを模索するのではないかとの見方もあるが、周囲が思っている以上に藤浪は“阪神愛”が強く、1月の自主トレ期間も鳴尾浜球場でかつての同僚と行動を共にしていた。

 藤浪晋太郎は、正念場を迎えつつある。

デイリー新潮編集部

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