【藤浪晋太郎の崖っぷち】「誰でもいいから代わりに投げさせろ!」ノーコン病にベンチが激怒、IL入りで最後のチャンスはロンドン遠征か

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日本へ戻るのか

 筒香嘉智(32)がDeNAに復帰して以降、日本では「次は藤浪」という声が聞かれるようになった。

「メッツとは1年335万ドル(約5億1900万円)で契約しました。活躍すればボーナスの出るオプション(最大で85万ドル=約1億2750万円)も加えられていますが、メジャー昇格を保障する契約ではありません。マイナーで悶々としているのなら、日本の一軍マウンドで投げてもらいたいという期待論は高まっています。関西の球団の間では近くメッツを退団するという情報も交錯しています」(在阪スポーツ紙記者)

 その退団情報だが、米メディアの伝えるニュアンスは日本とはかなり異なっていた。ロチェスター戦での醜態もあるが、藤浪は30歳だ。「年齢的に見て、2A、1Aに降格させられない」というのである。

「メッツは世代交代の過渡期にあり、ペナントレースでも厳しい局面が続いています。藤浪がIL入りした11日時点で、ナ・リーグ東地区の3位。首位・フィリーズとのゲーム差は6。若手投手をテスト登板させる余裕もありません。藤浪はいつお払い箱になってもおかしくはない」(前出・米国人ライター)

 ロチェスター戦から3日が経過した6日、藤浪の代理人であるスコット・ボラス氏(71)が一部米メディアの取材要請に応じていた。

「記者たちは、ボラス氏が担当するブレイク・スネル(31)=ジャイアンツ、ジョーダン・モンゴメリー(31)=ダイヤモンドバックス、コディ・ベリンジャー(28)=カブスなど、大物選手について質問していました。とくに昨オフ、大型契約を結んだのに不振に喘いでいるベリンジャーについて質問が集中しました」(前出・米国人ライター)

 多くはないが、藤浪についても言及している。スポーツ専門TV局・ESPNや米TV局MLBネットワークの番組「MLBセントラル」などによれば、ボラス氏は「FUJIは今、これまで経験したことのなかったような環境で投げている」と擁護していた。さらにこうも語っていた。

「リズムが戻ってくれば、昨年後半の良いときのようなピッチングができる。FUJIはメジャーレベルの球威を持っているんだ」

 球威に関して問題はない。とはいえ、「リズムが戻ってくれば」とする“擁護論”に共鳴するMLB球団はないだろう。

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