日本屈指の名宰相・高橋是清が、若き日に遭遇した「ペルー鉱山詐欺事件」とは?
日本銀行総裁や総理大臣を歴任した大政治家・高橋是清(1853~1936)。しかし、若い頃はうさんくさい儲け話に引っかかって、大損することが何度もあった。中でも、一番スケールが大きかったのが、ペルーに有望な鉱山があるという情報にだまされて、わざわざペルーにまで赴いた大チョンボ、是清35歳での出来事である。
作家で金融史のエキスパート・板谷敏彦さんの新刊『国家の命運は金融にあり 高橋是清の生涯(上)』(新潮社)では、その顛末が詳しく描かれている。...