「文系なのに東大理三にも入れた学力」「高校生でマルクスを読んでいた」 “宇宙人”神田財務官の天才エピソード

国内 社会

  • ブックマーク

数千冊を読破

 その勉強家ぶりは本人が19年前、財務省のHPに掲載した以下の入省勧誘の文言からもうかがえよう。

〈国家危急の折には一緒に徹夜してもらうが、そうでない時には、大いに自分の趣味を楽しむとともに、仕事を離れて幅広く勉強し、鋭気を養って欲しい。(中略)私も入省以来、60カ国以上旅行できているし、数千冊を読む時間があったし、今も毎週テニスで汗を流す等、スポーツ、芸術に充実した暮らしを両立させている〉

 財務省の激務をこなしながら、数千冊を読破とはまさに「宇宙人」的である。

舛添前東京都知事も「彼は相当優秀」

 東大時代に氏が師事した国際政治学者の舛添要一前東京都知事(75)は、

「私のゼミは1週間に1冊、学生に本を読ませて勉強会をやっていましたから、厳しかったことは確か。ダメな奴は脱落するわけで、その点、彼は相当優秀です。元来はひょうきんな性格のようですから、為替介入についてノーコメントを貫かなきゃならない今の立場は、少々、苦しいかもしれませんね。健康に留意しながら、頑張ってほしいです」

 とエールを送る。

「ゆくゆくは、日銀総裁の椅子も狙える」(経済部デスク)とも評される「新ミスター円」。世界の投資機関と渡り合い、円を守り切ることができるだろうか。

週刊新潮 2024年5月16日号掲載

ワイド特集「新緑の便り」より

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。