「今年は負けが続き、身動きが取れなかった」 有名トレーダー・逆神が明かす「円の急反発」への対応

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「負けが続き、身動きが取れなかった」

 ところで今回の大規模介入で、岐阜氏はどう立ち回ったのだろうか。神田暴威(財務官)は4月29日と5月2日にドル売りを指示したとみられ、円は6円近く急騰している。儲かるにせよ損するにせよ、個人投資家としては見逃せないタイミングだ。だが、

「今回はただ見ているだけでした」

 と岐阜氏。大相場を前にしておとなしかったのはなぜか。

「今年は負けが続いており、介入が入った時は身動きが取れなかったのです。具体的に説明すると、1~2月は米国株と日経平均先物の空売りで570万円のマイナス、3月には原油先物を同じく空売りして300万円の損失を出してしまいました。さらに同月、日経先物を買ったら今度は下落し、またもや100万円のマイナス。その他に何やかんやで150万円負けています」

 そんなわけで、これまでに投じたトータル4500万円のうち、損失は2700万円に上るという。

 逆神は健在だった。

週刊新潮 2024年5月16日号掲載

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