【Believe】「さすがにあの髪型は……」キムタクの刑務所シーンに、元受刑者の50歳男性が激しいツッコミ

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職員を役職名で呼ぶのはタブー

 首をひねりたくなるシーンはまだあるという。

「作業着で運動するシーンもありましたが、運動する際は必ず運動着に着替えます。また、狩山が上川隆也演じる林区長を『区長さん』とか、刑務官を『職員さん』と呼ぶ場面がありましたが、受刑者が役職名で職員を呼ぶことはありません。役職を知らせることは、出所後に身元がバレる可能性につながるので、タブーとなっています。ちなみに、私の場合、20代の自分の子供みたいな担当職員に『私のことをオヤジと呼びなさい』と強要されました。また、第1話で有罪判決が出て、拘置所で狩山が指輪を外すシーンがありましたが、どうせあそこまで描くなら、肛門チェックは無理だとしても、厳しい身体検査のシーンがあってもよかったのかもしれませんね」

 もっとも、A氏からしても、丁寧でリアルに描かれた場面もあったという。

「木工作業のシーンですかね。私の場合、刑務所で自動車のライトの配線作業をしていましたが、ドラマの作業場の雰囲気はそれらしい感じがしました。刑務官を呼ぶ時は、左手を耳に当てて、垂直に手を上げて当ててもらうまでジッと待つのが基本。刑務官に名前を呼ばれたら、(1)番号(2)氏名(3)用件を伝え、刑務官が『ヨシ』と言ったらそれに伴う行動をします。『作業の件で隣の〇〇さんと口談許可、お願いします』『用便の許可、お願いします』と伝える際もこの手順を踏むのですが、あの木工作業のシーンはそれに近いものでした」

 狩山が脱走に成功したことで減少傾向になるだろうが、刑務所シーンはまだ出てくる。A氏の指摘を頭に入れてドラマを見るとより楽しめそうだ。

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