酒、女、ギャンブル……「人生の罠」から脱けだして総理大臣にまで出世した政治家

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 内閣総理大臣、大蔵大臣を計7回、その他、横浜正金銀行頭取、日本銀行総裁なども務めた不世出の政治家・高橋是清。しかし、その人生は必ずしも順風満帆ではなく、それどころか酒と女にハマり、さらにはギャンブル感覚で銀紙相場(銀貨と紙幣の相場)や米相場にまで手を出すなど、道を踏み外すこともしばしばであった。

 作家で金融史に詳しい板谷敏彦さんの新刊『国家の命運は金融にあり 高橋是清の生涯』(新潮社)には、是清が16歳の時、酒色に溺れて芸妓の「ヒモ」になった経緯が、当時の花柳界の様子を含めて描かれている。...

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