「親ガチャ」に外れても総理大臣にまで出世した男が信じ込んでいた「魔法の言葉」とは?

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 日本銀行総裁や総理大臣を歴任した傑人・高橋是清(1853~1936)。絵師の私生児として生まれ、足軽の家に里子に出されるなど、「親ガチャ」に恵まれたとは決していえない境遇だったが、ある「魔法の言葉」を信じ込んだおかげで、楽天的な性格を身に付けたという。

 作家で金融史のエキスパート・板谷敏彦さんの新刊『国家の命運は金融にあり 高橋是清の生涯』(新潮社)では、その波瀾の生涯の出発点が詳しく描かれている。同書から一部を再編集してお届けしよう。

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