「ちゃんこを食わずにキャバクラに出かけてもおとがめなし」 二所ノ関部屋で“悪質ナンパ”疑惑…「20歳未満なのに酒を飲みに誘った」

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〈立場にありません〉

 これらの問題点について、協会における不祥事対応のトップを務める危機管理委員長で外部理事の高野利雄氏(81)の家族に質問内容を記した手紙を渡すと、後ほど〈広報部が対応しており、私は取材対応する立場にありません〉とのメールが返ってきた。機能不全というほかない。高野氏はかつて名古屋高検で検事長まで勤め上げた経歴を誇るが、協会で職務を果たしているのだろうか。

 さて、二所ノ関部屋にはまだまだ疑惑がある。同部屋のさる20歳未満の人物が、埼玉県に住む20代の女性をSNS上でナンパし、酒を飲みに誘っていたそうなのだ。

 この人物は女性を誘う際、近い将来の横綱候補と呼ばれる大の里との仲の良さをアピールしていたようだ。さらに悪質なのは、ナンパをするにあたって自らの誕生日を偽り、もうすぐ20歳になるからおおむね飲酒は大丈夫だと、SNS上にうそをついた文面まで残していたことだ。

「ちゃんこを食おうが、キャバクラに出かけようがおとがめなし」

「二所ノ関親方と弟子たちは部屋がある“同じ敷地内”で暮らしていますが“同じ屋根の下”で生活しているわけではありません。別々の建物に住んでいるのです。そのような事情もあって親方は週に3日しかない稽古と日々の昼食の時間以外、ほぼ弟子と接しておらず、部屋は統制が取れていません。弟子たちは夜、ちゃんこを食おうが、食わずにキャバクラに出かけようが特におとがめなし。だから、不祥事が続く状況に陥っているわけです」(さる二所ノ関部屋の関係者)

 以上の問題点に関して協会と二所ノ関部屋に書面で質問を送ったが、期日までに回答はなかった。また、二所ノ関親方の携帯に何度か架電したが、全てワンコールで切られてしまった。

 土俵際に追い込まれつつある“次世代の理事長”。威厳を取り戻すためにも隠蔽はやめ、今こそ真実を明かすべきだといえるだろう。

週刊新潮 2024年5月16日号掲載

ワイド特集「新緑の便り」より

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