「ちゃんこを食わずにキャバクラに出かけてもおとがめなし」 二所ノ関部屋で“悪質ナンパ”疑惑…「20歳未満なのに酒を飲みに誘った」

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 本誌(「週刊新潮」)5月2・9日号では、二所ノ関部屋に所属する新小結の大の里(23)が同部屋の序ノ口で20歳未満の総勢山(そうせいざん・19)をいじめ、飲酒を強要していた疑惑を報じた。このたび改めて、当疑惑をスルーした日本相撲協会で危機管理を担当するトップに尋ねてみると――。

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 大の里は総勢山をいじめ、たびたび部屋の風呂場で飲酒を強要していたという。

 本誌は5月2・9日号でこの疑惑を報じるにあたり、初めに4月16日、協会に電話をかけて口頭で事実関係の問い合わせを行った。だが、なしのつぶてだったので同19日、書面で詳細な質問を送ると、協会は週末の休日を挟んだ後の同22日、慌てて大の里と総勢山が飲酒をしていた事実のみを認める旨を発表したのだった。

「協会のこの発表はさまざまな点で問題がありました。まず、いじめや強要があったのかどうかという最も重要なことに一切触れておらず、事実関係を曖昧にしたまま二所ノ関部屋における隠蔽(いんぺい)を手助けしているところがひきょうだといえます」(大相撲担当記者)

不自然な対応

 また、本誌が取材をかけた後、あまりに早急に発表が行われたことも不自然である。二所ノ関部屋の後援会関係者によれば、

「本来であれば協会は二所ノ関部屋の全員に聞き取り調査を行うべきですが、まったくそうはなっていなかったようです。今年、協会にとって“宿敵”である元横綱白鵬こと宮城野親方(39)が弟子の暴力行為を止められず、監督責任や報告義務を怠ったとして厳罰を受けた際は、部屋の全員に聞き取り調査が行われたそうなのですが……」

 協会が“次世代の理事長”として期待を寄せる元横綱稀勢の里こと二所ノ関親方(37)に関する疑惑の場合、その調査は手抜きになるというわけか。

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