「つばさの党」は家宅捜索に大はしゃぎ 数時間後に小池都知事の自宅を「逆ギレ街宣」 YouTubeでは「今日はモテそうだからクラブに飲みに行く」

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「うるさい」と注意した通行人を罵倒する支持者

 支持者の女性から「そうだ、そうだ」の声が上がる。

「小池百合子の経歴詐称疑惑はほとんどワイドショーやってないでじゃないですか。だから、つばさの党にもっとやってくれと、小池百合子が嘘ついていると言ってくれとくるんです」

「どうせ(取材で撮った内容を)使わないでしょ、使わないよねー! だから、みなさんの視聴率も下がっているんだろうが。下がっているよね、若いヤツ、テレビ見ないからな! お前らがこんなことやって…」

 こうしてつばさの党のメンバーたちは、約40分にわたり住宅街のど真ん中で言いたい放題、拡声器で叫び散らした後、支持者に囲まれながら去っていった。

 小池氏は不在だったようだが、近隣住民はうるさくて迷惑千万だったろう。閑静な住宅街である。途中、たまりかねた通行人の男性が「お前ら、迷惑だろ。やめろ」と割って入ったが、支持者たちは立ち去る男性に「卑怯者―、逃げるなー」と罵声を浴びせていた。

警察関係者は「逮捕する可能性はある」

 どうやら家宅捜索はかえって彼らの闘争心に火をつけてしまったようだ。このまま彼らの暴走を止めることはできないのか。警視庁関係者は「警察も手に焼いている」と明かす。

「現行の公職選挙法は、具体的にどの行為が選挙妨害にあたるなどと明示していないため、立件は難しいというのが当初の警視庁の考えだった。ただ、国や検察、都の意向も無視できなくなり今回の家宅捜索に踏み切った」

 つばさの党は事情聴取に応じると話しており、「一般論で考えると、身柄を取るのは難しい」と続ける。

「彼らが罪を認めれば略式起訴して罰金刑となるでしょうが、それは考えにくい。そうなると在宅起訴して裁判となりますが、結論が出るまで時間がかかってしまう」(同)

 政界・警察関係者が最も気にしているのは、7月に行われる都知事選だ。黒川氏と根本氏は立候補すると明言しており、このままでは再び衆院15区の補選で繰り広げられた“悪夢”が再現されてしまう。

「阻止するには彼らを逮捕するしかない。可能性はあると思います」(同)

 前回の選挙のような暴挙を許さないためにも、公選法改正も視野に入れて議論していく必要があろう。

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