「健康的に映る“野菜依存症”のワナ」 数々の著名人の食生活を採点してきた管理栄養士が明かす「理想の食卓」
食とは人生そのものである――。27年にわたって著名人の食生活を紹介してきた本誌(「週刊新潮」)の名物コラム「私の週間食卓日記」。千差万別の食のあり方を分析してきたのは管理栄養士の荒牧麻子さんだ。理想的な食卓とはいかなるものなのか。荒牧さんが「食の哲学」を明かす。
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1998年9月3日、赤塚不二夫は食道がんの定期検査のため、順天堂大学の病院に出向いた。
〈看護婦さんが診察までお茶を飲んで良いと言ったので病院内の食堂「ヒルトップ」で赤ワイン1杯。...