大城卓三“リフレッシュ抹消”報道の真相 レギュラークラスの捕手4人がFA権取得で巨人は誰を狙うか

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2軍行きの本当の理由

「ストレートな表現で報道陣に説明していまうと、最悪の場合はSNSで炎上する時代になりました。阿部監督は本音をオブラートに包み、細心の注意を払った発言だったのではないでしょうか。では、本当のところ大城くんはなぜ2軍行きを命じられたのか、考えられる理由は2つです。1つはプライベートで緊急事態が発生した場合です」(同・広澤氏)

 プライベートでの緊急事態と聞けば、どうしても交際や金銭などに関するトラブルを連想してしまうが、それだけではないという。

「家族や恩師が危篤だとか、親などに介護の必要があり、実家で相談しなければならないとか、そのような緊急事態でも登録を抹消するという球団が最近は増えました。もう1つの可能性は、やはり『今のままでは1軍の戦力としては認められない』と阿部監督が判断した場合です。“リフレッシュ抹消”と報道されていますが、大城くんは打撃が不振なので再調整する必要があります。しかし、そのためにわざわざ2軍に行く必要があるのでしょうか?」

小林を絶賛した阿部監督

 当たり前のことだが、1軍では1軍コーチが選手に指導を行う。大城はスタメンを小林や岸田に譲ったとしても、1軍に帯同してコーチと猛練習に励むのは難しいことではない。2軍コーチが1軍コーチとは比べ物にならないほどの指導能力を誇っているのなら話は別だが、プロ野球のコーチなら一定の指導水準を持っていることは言うまでもない。

「厳しい言い方かもしれませんが、そもそも大城くん、小林くん、岸田くんの3人は『巨人の正捕手』にふさわしい実力の持ち主ではありません。どんぐりの背比べという中で、大城くんは打撃がセールスポイントでした。それが今の打撃成績で2軍行きを命じられたということは、かなりの危機感を持つ必要があります。やはり“リフレッシュ抹消”は建前なのではないでしょうか。それこそ今季に限れば岸田くんの打撃のほうが、よほど見るべきものがあります」(同・広澤氏)

 スポーツ報知は5月3日、「巨人・阿部監督の本音『大城メインでいきたいんだけど』小林、岸田と3捕手併用の理由明かす」との記事を配信した。

 この記事で阿部監督は、大城を《はっきり言うと精彩を欠いている》と評し、小林については《誠司を使って、すごく落ち着きが出てきた。間がいい。投手との間、返球の間、試合を運んでいく中でのいろんな間が素晴らしいなと思って見ている》と語った。

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