中村剛也(40)「500本塁打未達」でも名球会入りに障害なし 上原、藤川に遜色ない“特例入会”の資格とは

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“田淵超え”で障害なし?

 しかし、中村はここに来て大きなハードルを乗り越えたという。6日のロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)で昭和の元祖アーチスト、田淵幸一(元阪神など)の474本塁打を抜いたことがそれだ。

「それまでホームランランキングで中村の上にいたメンバーでは、田淵さんだけが(通算1532安打で)唯一、名球会入りの資格を得ていませんでした。ともに2000安打に届いていない状態で、中村が田淵さんの本塁数を下回っている限りは、中村の特例入会を認めると、田淵さんまで入れないと整合性が取れなくなります。記録で厳密に入会の規定を設定していた名球会で、過去に遡って入会を認めることは権威に関わることです。それが今季、中村が田淵さんのホームランを超えたことで障害がなくなりました。2000安打に届かず、ここまでホームランを量産する打者はそう簡単に現れてこないでしょう。そういう意味で中村以外に打者で特例を乱発する心配は要りません。中村に特例適用する素地は整ったと思っています」(同前)

 通算251勝の東尾修氏は昨年末の名球会のYouTubeチャンネルで、500本塁打達成を念頭に中村の特例入会について「あり得ますよ。お待ちしています。ウェルカム」と前向きな発言をした。500本塁打到達ならもちろん、未達で引退したとしても打者初の特例入会の資格は満たしたと思われるのだが……。

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