【警視庁が「つばさの党」に家宅捜索】「現に警察は来ていないでしょ」選挙直後、余裕綽々で語っていた党首&候補者90分インタビュー
怖いと感じる人たちは政治に関わらない方がいい
――途中から警察のマークは激しくなっていたのではないか。最終日、凸をやめたのはそれが理由?
根本氏 僕らの話をじっくり聞いてみたいという人が多かったからで、警察が理由ではありません。
黒川氏 マークが激しくなっていたのは事実ですが、僕らは警察が選挙妨害と言ってきたこと自体が職権濫用の不法行為であるという考え。東京都に対しては国賠訴訟を起こしました。結局、警告止まりで逮捕できない。つまり僕らの行為を咎める法的根拠がなかったのです。暴力ではない言論を弾圧することは自由主義社会においては非常に難しい。だから、僕らは法的に許された権利を最大限行使しているということです。
――選挙カーで追い回す行為や相手の演説に近寄って太鼓で叩いたりする行為は、威圧したり脅迫しているように見えてしまう。暴力と受け取る人も多い。
黒川氏 そのくらいやらないと彼らは答えない。ただ、徹底的にやったことで一部対話に応じてくれる党はありました。維新の音喜多氏は2回もちゃんと我々の質問に答えてくれました。
――暴力的な集団ではない?
黒川氏 有権者が見ていて怖いと感じる人が出るのはしょうがないと思う。けれど、立候補している人に言いたいのは政治は闘いだということ。僕らが怖いと感じる人たちは政治に関わらない方がいい。質問に答えず逃げ回っているだけで僕らを暴力的だと言っているような政治家は、やめちまえと思う。
選挙でマイクがぶつかることはよくあること。ヤジも太鼓も言論の範疇だという考えで勝負している。現にテレビを見ていると、この件に言及するテレビコメンテーターの多くが僕らの行為を法で縛るべきではないと話していた印象がある。
――「ヘイヘイヘイ」と相手を嘲りながら歌っている姿や、勇んで凸する時のお二人の様子を見ていると、妨害行為を楽しんでいるように見えました。
根本氏 楽しさもなくはなかったけれど、どちらかと言うとしんどかったですよ。あっちの方が人数多いですから。例えば保守党のところへ凸かけた時は、僕の仲間は右ストレートを食らっていました。精神的な負荷の方が多かったです。
黒川氏 僕らは元々、活動を楽しもうというスタンスだから、楽しんでいたことを否定しません。ただ、こっちが間違っていたら闘争に負けることになる。一回一回、相手のことを調べたり考えたりしながら凸に行っているわけで、なかなか疲れましたよ。
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